ここまで、新紙幣発行に伴う、現在の状況を見てきましたが、
新紙幣を発行する本当の理由は、
次のようなな構想があるからではないかと考えています。
日本には約30兆~50兆円の課税を逃れている「現金」が存在していると言われており、
この通称をアングラマネーと呼ばれています。
2004年11月1日に、
現在の新紙幣が発行された際にも、
アングラマネーへの対策も目的の一つではないかと言われていましたが、
政府は特にその様な動きをすることはありませんでした。
では、新紙幣の発行が何故、アングラマネー対策になるのでしょうか。
皆さんが政府から
「あなたのお財布の中にある1万円札ですが、新紙幣が発行された日から3年以内に交換もしくは預金しなければ、ただの紙くずになります」
と言われた場合を想像してみると気づかれるかと思います。
そうです、大半の方がとる行動は、
「現在の福沢諭吉さんを渋沢栄一さんへ交換する、もしくは福沢諭吉さんをATMの中に入居してもらう」ことでしょう。
もしくは、アングラマネーでヴィトンのバックやロレックスの腕時計を買ったり、
高額な絵画や価値のある切手を買うかもしれません。
結果、そこには消費税の支払いがもれなくついてきますので、
国としても税収が上がるという経済効果も生まれます。